ワクチン

新型コロナワクチンによって「献血で使えない血」が急増した?【ファクトチェック】

医療・健康

新型コロナワクチンによって「献血で使えない血」が急増した?【ファクトチェック】

新型コロナウイルスのワクチン接種によって「献血で使えない血」が急増したという言説が拡散していますが、誤りです。輸血に使われる血液製剤の自主回収が急増しているのは事実ですが、これは献血者の新型コロナ感染が献血後に発覚するケースが増えているからであり、ワクチンによって「輸血に使えない血」が急増しているわけではありません。 検証対象 血液製剤の自主回収件数を示したグラフを引用して「コロナワクチンが始まった2021年から献血に使えない血が急増した」という内容のツイートが拡散した。引用を含むリツイート数は890回、表示回数は58万回を超えた。 リプライ欄には「非接種者は1800万人しかいないんだ。私も0だけど逆に今後強制的に血を抜かれたりしないか不安w」「その血液は管理できているのだろうか。区分できているのだろうか」といったコメントが寄せられている。 一方で、血液製剤が回収されている原因は、献血者の新型コロナウイルスの感染が後から発覚するケースが増えたためだと指摘するコメントもあった。 検証過程 検証対象のツイート内で示されているグラフは、血液製剤の自主回

By リサーチ チーム
醤油にmRNAが入っている?公式サイトが否定【ファクトチェック】

医療・健康

醤油にmRNAが入っている?公式サイトが否定【ファクトチェック】

ヤマサ醤油とmRNAに関する記事に「醤油もmRNAに」と記したツイートが拡散し、醤油にmRNAが入っているかのような言説が広がりましたが誤りです。ヤマサ醤油は公式サイトでmRNAの構成物質である「シュードウリジン」を製造していると紹介していますが、「醤油やつゆには使われておりません」と強調しています。 検証対象 2023年5月10日に拡散されたツイートでは「醤油もmRNAに。めでたいねw。」という文言とともに、化学工業日報の「ヤマサ醤油、mRNA修飾核酸を増産」という記事の画像が添付されている。 返信欄では、醤油にmRNAが使用されていると誤解したかのような「家では絶対使いませんが、外食が本当に怖くなりますねぇ」「余計な物を醤油に入れないでください。」などの反応があった。一方で、「醤油とは別の製造ラインなのだけど…」などと指摘する声もある。 検証過程 添付されていた化学工業日報の記事(2022年2月22日配信)では、新型コロナワクチンによって増加したメッセンジャーRNA(mRNA)需要に対応するため、mRNAを構成する「シュードウリジン」を増産すること

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
オーストラリアの「戦没者の森」はワクチンによる死者を追悼している?【ファクトチェック】

医療・健康

オーストラリアの「戦没者の森」はワクチンによる死者を追悼している?【ファクトチェック】

オーストラリアに、ワクチンで倒れた人々を追悼する「戦没者の森」があるという言説が拡散されましたが、これは不正確(ミスリーディング)です。ワクチンに反対する人達による活動で、ワクチンによる死者と科学的に証明されているわけではありません。 検証対象 「オーストラリアにある『戦没者の森(Forest of the Fallen)』は、戦死した人々ではなく、新型コロナウイルスのワクチンで倒れた人々を追悼する場所である」という言説が拡散した(例1、例2)。例1のツイートは4900件以上のいいね、リツイートが2200件以上となっている(5月8日現在)。 リプライ欄には、ワクチン被害を訴える内容のツイートが並んでいる。この動画に関連して、Newsweekは「ワクチン接種に反対する団体や陰謀論者たちによるもの」だと指摘する記事を掲載している。 検証過程 拡散した例1の言説には約5分間の動画が添付されている。動画は戦没者の森という題字とともに、木々が生える草原に、ポスターつきの棒が並んだ様子が映っている。ポスターには名前や顔写真、接種したワクチンの種類が印刷されており、

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
BBCがコロナワクチンが超過死亡を引き起したと認めた?逆にその証拠はないと報じている【ファクトチェック】

医療・健康

BBCがコロナワクチンが超過死亡を引き起したと認めた?逆にその証拠はないと報じている【ファクトチェック】

「イギリスの公共放送BBCが、コロナワクチンが超過死亡の原因であると認めた」という言説が拡散しましたが、誤りです。根拠として引用されたBBCの記事は「コロナワクチンと超過死亡の因果関係の証拠はない」と報じています。 検証対象 「BBCニュースが、コロナワクチンが超過死亡を引き起したと認めた」という言説(例1、例2)が拡散した。164万回以上の表示と5500件以上のリツイートを獲得しているツイートもある(5月1日現在)。 言説のもととなったのは、The People’s Voice(TPV)というサイトの記事「BBC News Finally Admits COVID Vaccines Caused ‘Excess Deaths’ in 2022(BBCニュース、ついにコロナワクチンが2022年の超過死亡を引き起したと認める)」だ。 リプライ欄には、ツイートに同調する声もあったが、「デマですよ正しくBBCの記事を読んでいないのがバレバレです」や「(イギリス)在住 毎日 ニュース見てるけど、聞いてないな」などの指摘も多く見られた。 検証過程 TPVは米国

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
(動画)ビル・ゲイツが予防接種は間違いと認めた?【ファクトチェック】

医療・健康

(動画)ビル・ゲイツが予防接種は間違いと認めた?【ファクトチェック】

「ビル・ゲイツが予防接種は間違いと認めた」という書き込み付きの動画が拡散しましたが、誤りです。動画につけられた日本語訳が間違っており、彼の実際の発言と内容が異なっています。 検証対象 「ビル・ゲイツが予防接種は間違いと認めた」という内容の動画はTwitterやTikTokなどで拡散している(例1、例2)。 再生回数が35万件、引用含むリツイートが5000回を超えているものもある。リプライ欄を見ても、この情報を信じている投稿が多数見られる。 検証過程 動画の中でビル・ゲイツ氏の後ろに映っているボードの文字から「92Y Bill Gates」と検索すると元動画「Bill Gates with Fareed Zakaria: How to Prevent the Next Pandemic」が見つかる。2022年5月4日に配信された配信された動画で、ゲイツ氏が新著に関連してパンデミックやワクチンについて、CNNのファリード・ザカリア氏の質問に答えている。 検証対象の動画は、元動画の計23分40秒から約40秒間を切り取ったものだ。 この約40秒間の発言の前

By リサーチ チーム
フィリピンの裁判所がビル・ゲイツに国際逮捕状を発行した?【ファクトチェック】

国際

フィリピンの裁判所がビル・ゲイツに国際逮捕状を発行した?【ファクトチェック】

「フィリピンの裁判所が、ワクチン導入に関する計画的殺人の疑いでビル・ゲイツ氏に国際逮捕状を発行した」という言説が拡散しましたが、これは誤りです。逮捕状に関する事実は確認できず、発行したとされる裁判所(Heinous Crimes Court)はフィリピンに存在しません。 検証対象 フィリピンの裁判所が、ワクチンで死者が急増したことを理由に「殺人の疑いでビル・ゲイツ氏に国際逮捕状を発行した」などという言説が拡散した(例1、例2)。3月22日現在、例2は180万回以上の表示、1.4万件以上のいいねを得ている。 リプライ欄には「マジですか?」などと、この言説を真に受ける反応も見られた。一方で、この言説は誤りであるとの指摘が多くなされている。 例1の投稿には、「この投稿は信頼に値しないソースひとつのみに依拠し、フェイクである」として以下の通り、コミュニティノートが付けられている。 This is a fake story, with only one unreliable source reporting it (other sources have picke

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
コロナワクチン、23年度は「秋冬に全員接種」?【ファクトチェック】

医療・健康

コロナワクチン、23年度は「秋冬に全員接種」?【ファクトチェック】

「2023年度の秋冬にはコロナワクチンを全員に接種する」という趣旨の言説が拡散していますが、これは誤りです。実際には「接種の機会を確保する」という方針です。 検証対象 「現代版の大塩平八郎の乱が、起きるんじゃねーの?」というコメントと共に、「日刊薬業 コロナワクチン、23年度は『秋冬に全員接種』厚労省部会で方針決定」という画像を共有したツイートが拡散した。表示件数は2月13日現在で33万件を超えている。 リプライ欄には「拒否できないの…」「強制するな」など、強制的に全員が接種させられると受け止めているコメントが見られる。一方で、「厚労省のHPには機会を確保と書かれている」と指摘する声もあった。 検証過程 拡散しているツイートに添付されている画像は、医療業界専門メディア「日刊薬業」が2023年2月8日に掲載した記事の見出し部分。当初はこの見出しだったが、ネット上で「全員に強制するのか」という反応が出た後、「コロナワクチン接種、23年度は『全ての人に機会確保』厚労省部会で方針決定、秋冬に実施」という見出しに変更された。 記事の最初には次のように書かれてい

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
コロナワクチンでタイ国王の長女が被害を受け、タイはファイザー社との契約を無効にする?【ファクトチェック】

医療・健康

コロナワクチンでタイ国王の長女が被害を受け、タイはファイザー社との契約を無効にする?【ファクトチェック】

タイ国王の長女パチャラキティヤパー王女が昏睡状態にある原因は新型コロナワクチンで、タイはファイザー社との契約を無効にした、という言説が拡散していますが誤りです。王女が昏睡状態にあるのはマイコプラズマ感染症が原因と発表されており、タイはファイザー社との契約を無効にしていません。 検証対象 「タイ、ファイザー社との契約を無効とする世界初の国へ タイ政府の報道官は今週、バグディ博士に対し、同国はまもなくファイザー社との契約を世界で初めて無効化する可能性があると述べた コロナワクチンにより、国王の娘が被害を受けたと伝えられている」とするツイートが拡散している。共有されているサイトにも、同様の内容が書かれている。 3.1万超のフォロワーがいる「タマホイ」というアカウントは「主に海外記事を翻訳して勝手に一人で呟く垢」としている。別のツイートでは、バグディ博士が「タイ当局はファイザーとの契約を破棄する最初の国となれるよう努力すると言った」とする動画も投稿している。 これらに対し、「タイ王室も政府もワクチン被害を認めたということですね」「日本も決断しろ」といったコメントが

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
ファウチ氏「ワクチンは、時が経つと逆効果になると発言した?【ファクトチェック】

医療・健康

ファウチ氏「ワクチンは、時が経つと逆効果になると発言した?【ファクトチェック】

アメリカ政府の新型コロナ対策を指揮してきたファウチ氏が「ワクチンは時が経つと逆効果になる」と発言したとする動画付きツイートが拡散していますが、ワクチン普及前の動画の一部を切り取っており、不正確(ミスリード)です。 検証対象 「ファウチ『当初は良さそうにみえたワクチンが、時が経つと逆効果になることがある』」という動画付きのツイートが拡散している。動画では、Facebook創設者でMeta PlatformsのCEOマーク・ザッカーバーグ氏と、アメリカ国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長やバイデン政権の首席医療顧問を2022年12月に退任したアンソニー・ファウチ氏が対談をしている。 リプライや引用リツイートでは、「開き直りにも程がある」「さんざん打たせておいて、こんな事言って皆さん納得するの?」など、新型コロナウイルスワクチンの信用性を疑うコメントがみられた。 検証過程 Youtubeで「Zuckerberg Fauci」と検索したところ、ザッカーバーグ氏とパートナーのプリシラ・チャン氏が立ち上げた団体「Chan Zuckerberg Initia

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
ビル・ゲイツの娘はCOVIDワクチン・小児用ワクチン未接種?【ファクトチェック】

医療・健康

ビル・ゲイツの娘はCOVIDワクチン・小児用ワクチン未接種?【ファクトチェック】

「ビル・ゲイツの娘はCOVIDワクチン・小児用ワクチン未接種」と主張するツイートが拡散しました。これは海外でも繰り返し拡散し、検証されている誤った情報です。 検証対象 2023年1月4日、「まぁ、つまりはそういうことです」というコメントと共に、「フィービー・アデル・ゲイツ ビル・ゲイツの20歳の娘 接種状況:COVIDワクチン未接種 小児用ワクチンも、打っていません」という画像つきのツイートが拡散した。 リプライやリツイートには「危ないって分かってたから、娘には打たせなかったのか」「ビルゲイツはいかなるワクチンも子どもに打たせないので有名」というコメントがみられた。一方で「去年のデマを今年も拡散」「何回も見たデタラメ」などと誤情報であることを指摘するコメントもあった。 検証過程 日本ファクトチェックセンター(JFC)は、フィービー・アデル・ゲイツ氏(以下、フィービー・ゲイツ氏)がワクチン接種をしたか検証した。 フィービー・ゲイツ氏はマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏の次女で2023年1月6日現在、20歳。彼女の公式マーク付きのインスタグラムアカウント

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
国家公務員や国会議員はワクチン接種をしなくて良いという法律は存在する?【ファクトチェック】

医療・健康

国家公務員や国会議員はワクチン接種をしなくて良いという法律は存在する?【ファクトチェック】

「国家公務員、国会議員はワクチンの接種を受けなくて良いと言う法律が存在します」というツイートが拡散していますが、この投稿は誤りです。国家公務員や国会議員だけを特別に免除するような法律は存在しません。 検証対象 「国家公務員や国会議員はワクチンの接種を受けなくて良い」という言説が度々拡散している。2022年10月29日にも同様のツイートが投稿され、2500件以上のRTがされている。 リプライには「知ってる」「安全です!って言うならそんな法律あるはずないのにね」といったコメントがある一方で、「存在は知っていましたが、その文面がなかなか見つからなくて」「なんという法律ですか?」といったコメントもある。また、「日本国民全員、ワクチン接種は任意では?」といった指摘もある。 検証過程 検証にあたり、東啓綜合法律事務所に所属する弁護士の新間祐一郎氏に、関連する法律について聞いた。 新間弁護士は「国家公務員や国会議員だけを特別に免除する規定はありません」と指摘する。 「ワクチン接種に関する法律を調査したところ、予防接種法がカバーしていると分かりました。予防接種法の

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
WHOが未接種の反ワクを「殺人者」と公式に位置付けた?【ファクトチェック】

医療・健康

WHOが未接種の反ワクを「殺人者」と公式に位置付けた?【ファクトチェック】

Twitter上で「世界保健機関(WHO)が未接種の反ワクを『殺人者』と公式に位置付け」という情報が拡散されていますが、これは不正確(ミスリード)です。WHOが公式に位置付けたものではなく、Twitterアカウントで紹介した医師のコメントを意訳したものです。 検証対象 12月18日にTwitter上で以下のようなツイートがあり、3000件以上のいいねと1100件以上のリツイート・引用リツイートを獲得した。 “世界保健機関(WHO)は、ワクチン未接種の反ワクを「殺人者」と公式に位置づけ、ワクチン未接種は殺人犯と変わらないと警告。さらに反ワクチン活動は反科学的攻撃であると宣言” このツイートには「ひでぇ話だな」「こういうのを自己紹介というのでは?」などの反応があった。 検証過程 この言説が引用しているニュースはアメリカのサイト「News Punch」。繰り返し誤った情報を流しており、信頼性の格付けツール「NewsGuard」は最低レベルの「最大限の注意が必要なサイト」に位置づける。 引用された記事の見出しは「World Health Organizat

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
ファイザーCEOが辞任し、mRNAテクノロジーの安全性は確保されていないと発言した?【ファクトチェック】

医療・健康

ファイザーCEOが辞任し、mRNAテクノロジーの安全性は確保されていないと発言した?【ファクトチェック】

「ファイザーのCEOが突然辞任し、mRNAテクノロジーの安全性は確保されていないと社員から報告を受けたと発言した」というツイートが拡散していますが、誤りです。 検証対象 2022年12月13日、Twitterで「ツイッターがコロナとワクチンに関する情報を大公開すると知ったファイザーのCEOは突然、辞任しmRNAテクノロジーの安全性は確保されていないと、社員から報告を受けたと発言をしています」というツイートが拡散した。 リプライやリツイートには、「ファイザーのCEOは逃げ足早いな~」「日本では報道しないニュース」などのコメントが多く見られる。 12月16日時点で、アカウントには制限がかけられていた。 検証過程 検証対象のアカウントは、当該ツイートにリプライで様々な情報を添付している。その中に元情報とみられる海外アカウントがあり、「ファイザー社CEOのアルバート・ブーラ氏は退任し、現在は、mRNAは使用開始当初は十分にその技術が証明されていなかったと述べている。 ブーラ氏は、彼らに説得されたが、自分自身は確信が持てなかったと言っている。 ブーラ氏はワ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
コロナワクチン接種後から急激に進行する「ターボ癌」?【ファクトチェック】

医療・健康

コロナワクチン接種後から急激に進行する「ターボ癌」?【ファクトチェック】

「ターボ癌」という言葉が広がっています。新型コロナウイルスのワクチン接種後に急激に進行するがん、などと説明されていますが、専門医によると、ターボ癌という用語はありません。そのような症状に関する論文など信頼に足るデータも存在しません。 検証対象 がん患者が新型コロナウイルスのワクチンを接種すると、がんが急速に進行するなどと説明する「ターボ癌」という言葉が、ネット上で多く投稿され、拡散している。例えば、2022年12月8日にも「ターボ癌 mRNAワクチン接種後8日で癌が劇増」というツイートが拡散し、1000件以上のリツイートがついている。 ワクチン接種とがんを結び付けた同様の投稿は、「またもターボ肺癌 昨年末レントゲンでは影も形もなかったのにコロワク後8ヶ月で多発肺内転移Stage4」「ワクチン接種後急速に癌『ターボ癌』」など、ほかにもツイートされている。 ターボ癌については、ロイターなども検証記事を出している。新型コロナワクチンの接種が原因で、急激に進行する「ターボ癌」があるのかどうかを検証する。 検証過程 日本ファクトチェックセンター(JFC)は、が

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
厚生労働省の職員のワクチン接種率が10%?【ファクトチェック】

医療・健康

厚生労働省の職員のワクチン接種率が10%?【ファクトチェック】

「厚労省職員のワクチン接種率が10%」という情報が再拡散していますが、根拠不明です。厚労省は職員のワクチン接種率をそもそも確認しておらず、取材に「事実ではない」と回答しています。 検証対象 「厚労省の職員のワクチン接種率が10%」という情報が再拡散している。同様の言説は2021年からネット上にあったが、「Yahoo!のリアルタイム検索」機能を用いると、2022年11月26日に急増していることが分かる。 11月25日に「子どもへのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟」(会長・川田龍平参院議員=立憲民主党)が開いた勉強会がきっかけとなり、その内容を引用したツイートなどが再拡散している。 検証過程 日本ファクトチェックセンター(JFC)は厚労省人事課に職員のワクチン接種率10%という指摘について問い合わせた。回答は「事実ではないです。どこにも公表していないですし、人事課でも承知していません」。 厚労省職員のワクチン接種方法に関しては「一般の方と同じように接種券を受け取って接種しに行く。職域接種する者もいるが、一人一人が接種したかどうかは人事課

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
自民党と創価学会USA、ワクチン接種で協力? 合成写真によるもの【ファクトチェック】

政治

自民党と創価学会USA、ワクチン接種で協力? 合成写真によるもの【ファクトチェック】

「自民党と創価学会USA、ワクチン接種で協力し、ファイザーワクチン4億回分調達で合意」というネット記事が拡散しています。トップ画像では、安倍晋三元首相と「創価学会USA会長・荒川誠氏」とされる人物が握手しています。しかしこれは合成された写真で、創価学会も取材に「写真も内容も全て事実ではない」と否定しています。 検証対象 2022年12月4日、Twitterで「自民党と安倍首相が創価学会USAとワクチン接種で協力 ファイザー製ワクチン4億回分調達で合意」という記事を共有したツイートが拡散した。画像では、安倍元首相と「創価学会USA会長・荒川誠氏」とされる人物が握手している。記事を共有するツイート以外に、この画像のみが拡散している例もある。 この記事が公開されているウェブサイトは「MEEDICAL+NEWS」という名前で、ニュースサイトのように見えるが、公開されているコンテンツ数は少なく、2018年から約2年おきに1本ずつ記事を公開している。 リプライ欄には、合成写真であることを指摘するコメントも多くある。一方で、「本当だったのですね」といったコメントも見られ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)