
医療・健康
コーヒー用の粉末状クリームには可燃性の有毒物質が含まれている?【ファクトチェック】
「コーヒー用の粉末状クリームには、可燃性の有毒物質が含まれている」という言説が拡散していますが、誤りです。粉末を発火源に近づけると燃えることがありますが、有毒物質が含まれているわけではありません。 検証対象 コーヒー用の粉末状クリームには可燃性があり、有毒な成分が含まれているという言説が拡散した(例1、例2)。コーヒーに入れる粉末らしきものが燃え上がる動画が話題を呼び、表示回数が2000万回を超えるものもある。 この情報に対して、動画の現象は「粉塵爆発」であるという指摘が多い。 検証過程 動画は粉塵爆発か 日本ファクトチェックセンター(JFC)は、動画中の現象について消防庁に問い合わせた。 消防庁総務課は「動画を拝見したところ、小規模な粉塵爆発と言えます」と説明する。また、「火の元で小麦粉や片栗粉などを使用する場合、誤って火の元に粉をまき散らせば粉塵火災が発生する可能性があり、動画のような行為は危険ですので、避けていただきたく存じます」と強調した。 厚生労働省のホームページによると、粉塵爆発とは、以下の3要素を満たして発生する火災や爆発音。急な発熱