医療・健康

鳥インフルエンザは鳥から人間に感染しない? 国外では感染、発症例も【ファクトチェック】

医療・健康

鳥インフルエンザは鳥から人間に感染しない? 国外では感染、発症例も【ファクトチェック】

「鳥インフルエンザは鳥から人間に感染しない」という言説が拡散しましたが、誤りです。国外では感染した事例があり、国内でも監視を続けています。 検証対象 2024年10月16日、「鳥から人間に感染しないのに、何でこんなニュースをやるのか」「卵を食べても感染しない、鶏肉を食べても感染しない」などと書かれた投稿が拡散した。 検証過程 リンクにあるNHKニュースには 投稿には鳥インフルに関連するNHKニュース記事「鳥インフル 北海道の野鳥で検出 対応レベルを引き上げ 環境省」へのリンクがある。 記事は、北海道内の2か所で見つかった野鳥の死骸などから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出され、環境省が全国の対応レベルを最も高い「3」に引き上げたことを伝えている。 記事の後半では「鳥インフルエンザウイルスは感染した鳥と過度な接触をしない限り、人には感染しないとみられる」と書いている。 鳥ーヒト感染は国外では発生 鳥インフルエンザは、A型インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が病原体で、鳥類(主に水禽類)に感染する。2021年以降、世界的な感染拡大で野生

By 宮本聖二
日本赤十字社が「レプリコンワクチン接種後の献血をお控えいただく場合がある」と広報?  接種後48時間で献血できる【ファクトチェック】

医療・健康

日本赤十字社が「レプリコンワクチン接種後の献血をお控えいただく場合がある」と広報? 接種後48時間で献血できる【ファクトチェック】

元総務大臣で立憲民主党の原口一博氏が「日本赤十字社はレプリコンワクチン接種後の献血をお控えいただく場合があることを広報」と投稿しましたが、ミスリードで不正確です。日赤は他のワクチンと同様に採血制限の時間を設けているだけで、レプリコンは接種後48時間で献血できます。 検証対象 2024年10月5日、原口氏が「日本赤十字社はレプリコンワクチン接種後の献血をお控えいただく場合があることを広報(2023.12.22) 同社はレプリコンが今までのワクチンと違うことを認識している」とX(旧Twitter)に投稿した。 投稿には原口氏が語る動画が添付されている。その中で原口氏はワクチン、特にレプリコンワクチンの危険性を主張しており、採血制限にも触れている。 この投稿には10月11日までに33万以上の閲覧と600を超すリポストがある。「大切な情報ですね」などとレプリコンワクチンの危険性を懸念する投稿がある一方で、「どんなワクチンでも接種後一定期間献血できないって今まで通りだろ」「国会議員が間違った情報を流すのはどうなんですかね」といった批判的なコメントもついている。

By 宮本聖二
九州大学病院にワクチンの危険性を呼びかける張り紙? 九大とは無関係な画像【ファクトチェック】

医療・健康

九州大学病院にワクチンの危険性を呼びかける張り紙? 九大とは無関係な画像【ファクトチェック】

福岡市にある九州大学病院に新型コロナワクチンの危険性を呼びかける張り紙があったという言説が拡散しましたが、誤りです。画像は徳島県の診療所が「院内掲示した」と述べており、九大病院は「当院とは一切関係がございません」と注意喚起をしています。 検証対象 2024年10月2日、「九州大学病院の外来に何とワクチンの危険性の張り紙がしてありました。ついに国立の大学病院まで拒否するようになりました」という画像付き言説が拡散した。画像にはコロナワクチンを「絶対に打たないようお願いいたします」と書いている。 2024年10月4日現在、投稿は削除されている。2024年10月3日までに280回以上リポストされ、表示回数は47万回を超えていた。投稿には「デマはやめて下さい」「明らかなデマ」という指摘が多数ついていた。 検証過程 徳島の診療所「ウチの院内掲示」 添付された画像をGoogleレンズで検索すると、XなどのSNSで2024年8月ごろから多数拡散している(例1、例2)。8月に拡散した言説には九州大学病院に掲示とは書かれていない。 画像の拡散をうけ、徳島県で診療所を

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
1970年代のファンタオレンジ、添加物はたった3つ? 表示義務の変更【ファクトチェック】

医療・健康

1970年代のファンタオレンジ、添加物はたった3つ? 表示義務の変更【ファクトチェック】

1976年に販売されていたファンタオレンジについて「使われている添加物はたった3つ」と主張する画像が拡散しましたが、根拠不明です。香料や酸味料は、原料の機能等をまとめて表示しており、単一の物質とは限りません。現在は表示義務があり、当時はなかった添加物もあります。 検証対象 2024年9月16日、「1970年代のファンタオレンジ🍊 使われている添加物はたった3つ」というコメントともに、「1976年 ファンタオレンジ」と書かれたオレンジ色の缶の画像が拡散した。この投稿には「今の日本が『添加物大国』と化しどれだけ添加物に汚染されているのかがよく分かる」とも書かれている。 この投稿は9月27日時点で2100件以上リポストされ、表示回数は110万回を超える。投稿について「アイスクリーム類もそうですよね」というコメントの一方で「法律が変わりましたからね 当時は材料表記に関する規制はなかったはずです」という指摘もある。 検証過程 コカ・コーラ社はFacebookで、歴代のパッケージを投稿しており、検証対象の画像は一番左のパッケージに近い。ただし、検証対象は250m

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
新型コロナワクチン「KOSTAIVE」はフィンランド語で「復讐」? フィンランド語には存在せず由来は別【ファクトチェック】

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新型コロナワクチン「KOSTAIVE」はフィンランド語で「復讐」? フィンランド語には存在せず由来は別【ファクトチェック】

「新型コロナワクチンの名前『KOSTAIVE(コスタイベ)』はフィンランド語で『復讐』という意味」という言説が拡散しましたが、誤りです。フィンランド語に「kostaive」という単語は存在せず、「新型コロナを押さえ込む」という英語が由来です。 検証対象 2024年9月19日、「コスタイベ(KOSTAIVE)→明治製菓ファルマの新型コロナワクチン/KOSTAIVE→フィンランド語で「復讐」という意味だそうで」という文言と、Google翻訳の画面を写したとみられる動画を添付した投稿が拡散した。この投稿は9月27日現在、37万回以上の閲覧回数と2400件以上のリポストを獲得している。 検証過程 新型コロナワクチンの定期接種で、これまでのmRNAワクチンに改良を加えたMeiji Seikaファルマのレプリコンワクチンの接種が2024年10月から新しく始まる。 このワクチンの販売名が「コスタイベ筋注用」でアルファベットでは「KOSTAIVE」と表記される(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)。 AI翻訳ツールはフィンランド語として翻訳 Google翻訳で

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
ブラジャーをつけたままのAED使用は金具で火傷?「可能性は極めて低い」【ファクトチェック】

医療・健康

ブラジャーをつけたままのAED使用は金具で火傷?「可能性は極めて低い」【ファクトチェック】

女性へのAED使用について「服を脱がさないとブラジャーの金具で火傷する」という言説が拡散しましたが、不正確です。AEDの専門家は「火傷をする可能性がなくはないが可能性は極めて低いし、重篤な火傷にはならない。救命を優先してほしい」と呼びかけています。 検証対象 2024年9月8日、女性へのAED使用について「服を脱がさないとブラジャーの金具で火傷or正常に貼れているかわからず専門職者が行ったとしても危険しかない」と主張する言説が拡散した。 この投稿は9月10日時点で2700件以上リポストされ、表示回数は600万回を超える。投稿について「AED講習で教えてもらってなかったな」「金属などは外さなければいけないはず」というコメントの一方で「完全なるデマ」という指摘もある。 検証過程 AEDとは、心臓がけいれんを起こして血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった時、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための医療機器(AEDライフ)。2004年から一般市民も使えるようになり、様々な場所に設置されている。 日本AED財団「必ずしも外す必要はありません

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
鳥インフルエンザワクチン接種に反対する人は逮捕される?【ファクトチェック】

医療・健康

鳥インフルエンザワクチン接種に反対する人は逮捕される?【ファクトチェック】

「世界保健機関(WHO)加盟国が鳥インフルエンザワクチンの接種に反対する国民を逮捕することに合意」という言説が拡散していますが、誤りです。厚生労働省は「合意した事実はない」と否定し、そもそもWHO年次総会でも議論されていません。 検証対象 2024年6月7日、「WHO加盟194カ国が、鳥インフルエンザワクチンの接種に反対する国民を逮捕することに合意」という言説が、WHOのテドロス事務局長の写真とともに拡散した。 6月17日現在12万を超える閲覧があり、「WHOなんかいらない」「鳥インフルエンザワクチンに反対します」といったものから「こんなもん合意するはずが…」など疑問視するコメントもある。 検証過程 鳥インフルの流行と厚労省の対応 鳥インフルエンザは、感染した鳥に濃厚接触した場合など、まれに人に感染する。現在はヒト-ヒトで持続的な感染が起こっている段階ではないが、今後ヒト-ヒトで持続的な感染がおこり、新型インフルエンザになる危険性もある(厚生労働省・鳥インフルエンザに関するQ&A)。 日本もWHO加盟国の一つ。日本ファクトチェックセンター(JFC

By 宮本聖二
パンデミック条約は偽情報・誤情報を取り締まる?【ファクトチェック】(追記あり)

医療・健康

パンデミック条約は偽情報・誤情報を取り締まる?【ファクトチェック】(追記あり)

国際的な協力で感染症対策を強化する「パンデミック条約」をめぐり、「偽情報・誤情報を取り締まり、言論の自由を脅かす」という言説が拡散しましたが、不正確です。条約案は偽・誤情報への対策を含んでいますが、削除や投稿の禁止などではなく「リテラシーや信頼の強化」などを挙げています(追記あり)。 検証対象 世界保健機関(WHO)で議論が進められているパンデミック条約をめぐって、「偽情報、誤情報を取り締まる内容」「言論の自由が奪われようとしています」などの言説が拡散している(例1,2,3)。 日本ファクトチェックセンター(JFC)はパンデミック条約が「偽・誤情報を取り締まる」「言論の自由を奪う」内容かを検証した。 検証過程 パンデミック条約とは WHO加盟国が議論している条約。感染症が発生した際の情報共有やワクチンの確保など国際的な連携の強化を目的としている。 2024年5月末のWHO年次総会での採択を目指して、2年以上かけて交渉してきたが、先進国と途上国の対立が大きく、交渉はまとまらなかった。WHOはこの条約について最長1年の議論の延長を決めた。 条約の

By 古田大輔(Daisuke Furuta)
パンデミック条約でワクチンを強制接種?【ファクトチェック】

医療・健康

パンデミック条約でワクチンを強制接種?【ファクトチェック】

感染症の世界的大流行(パンデミック)への対策を強化する「パンデミック条約」をめぐり、「ワクチンを強制接種させる条約だ」という言説が拡散しましたが、誤りです。条約案にはワクチンの強制接種を求める文言はありません。 検証対象 世界保健機関(WHO)で議論が進められているパンデミック条約をめぐって、「ワクチンの強制接種を可能にする」などという言説が多数拡散した(例1,2,3)。 日本ファクトチェックセンター(JFC)はパンデミック条約に「ワクチンを強制接種させる」内容が含まれているか検証した。 米ファクトチェック団体のPolitiFactも同様の言説を検証して条文案などをもとに「誤り」と判定している。 検証過程 パンデミック条約とは WHOの加盟国が議論している条約。感染症が発生した際の情報共有やワクチンの確保などによる国際的な連携の強化を目的としている。 2024年5月末のWHO年次総会での採択を目指して、2年以上かけて交渉してきたが、ワクチンの公平な供給などをめぐり、先進国と途上国の対立が大きく、交渉はまとまらなかった。WHOはこの条約について最

By 古田大輔(Daisuke Furuta)
WHOや日本医師会のロゴは「悪魔の手先として人間を支配する」という意味?【ファクトチェック】

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WHOや日本医師会のロゴは「悪魔の手先として人間を支配する」という意味?【ファクトチェック】

WHO=世界保健機関や日本医師会のヘビを使ったロゴマークについて、「悪魔の手先として人間を支配する意味だ」という言説が拡散しましたが、誤りです。杖に蛇が巻き付いた紋様は、ギリシャ神話に登場する治療の神様「アスクレピオス」に由来しており、医術や医療の象徴です。 検証対象 2024年5月7日、「『WHO』のロゴも「日本医師会」のロゴも同じで『ヘビ』が広く使われている。旧約聖書で『ヘビ』とは、サタン = 悪魔の象徴であり、ヘビをロゴにするということは『悪魔の手先として人間を支配します』ということを意味する」と主張する言説が拡散した。WHOと日本医師会のロゴの画像も添付されている。 5月31日現在、150万以上の閲覧と1800以上のリポストがあるが、「デマはいけない」「ギリシャ神話の医術の神だ」という内容を否定するコメントが数多くついている。 また、海外のアカウントでも、このロゴを使って、「なぜ地球をターゲットにしているのか、なぜピンで刺しているのか、なぜ舌をだす蛇なのか、WHOの意図は一目瞭然だ」という英文の投稿がある。 検証過程 WHOや日本医師会をはじ

By 宮本聖二
コロナワクチン接種者の献血を日本政府が禁止?【ファクトチェック】

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コロナワクチン接種者の献血を日本政府が禁止?【ファクトチェック】

日本政府がコロナワクチンを接種した人の献血を禁止するという言説が拡散しましたが、誤りです。日本赤十字社では接種から一定期間が経過すれば献血を受け入れています。「ワクチン接種者の献血禁止」は繰り返し拡散しています。 検証対象 2024年5月1日、X(旧Twitter)で、「日本政府はワクチンを接種した人の献血を禁止。"汚染された血液"」というコメントと、岸田文雄首相の写真を付けたポストが拡散した。ポストは、科学者を名乗る人物の英文の投稿「Japan to ban vaccinated people from donating ‘tainted blood’」を引用している。 5月7日から8日にかけてこの投稿はXによって削除されたが、120万を超える閲覧数があり、「80%の日本人のは、もう献血できない」「日本赤十字社どうするんだろうね?」 と言ったコメントがついたほか、「こないだ献血しましたよワクチン2回と問診にこたえてますが」という投稿に疑問を投げかけるコメントもあった。 検証過程 日本ファクトチェックセンター(JFC)は、厚生労働省医薬局血液対策課に取

By 宮本聖二
「腎臓学会が発表した紅麹健康被害の病名は新型コロナワクチンの副反応そのもの」は読売新聞の記事?【ファクトチェック】

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「腎臓学会が発表した紅麹健康被害の病名は新型コロナワクチンの副反応そのもの」は読売新聞の記事?【ファクトチェック】

小林製薬の紅麹問題で、日本腎臓学会が発表した健康被害の主な症状が新型コロナワクチンの副反応と同一だと主張する言説が読売新聞の記事であるかのように拡散しましたが、誤りです。読売新聞のロゴを使い、実際の報道内容とは異なります。また、日本腎臓学会も否定しています。 検証対象 小林製薬の紅麹を含む健康食品を摂取した後に腎臓の病気などを発症した問題で、2024年4月2日、「腎臓学会は確実に主因は、コロナワクチンだと気づいているね」という投稿がX(旧Twitter)で拡散した。投稿には読売新聞のロゴと記事へのリンクとともに「腎臓学会が発表した紅麹健康被害の病名は、新型コロナワクチンの副反応そのものだった」という文言がある。 この投稿は2024年4月12日時点で26万件以上表示され、6000件以上のリポストを獲得している。 検証過程 添付された読売新聞のリンクは、2024年4月1日に日本腎臓学会が公表した「『紅麹コレステヘルプに関連した腎障害に関する研究』アンケート調査(中間報告)」についての記事だ。 「紅麹健康被害、病名は尿細管の『間質性腎炎』『壊死』など…新た

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
小林製薬社長が「ワクチン被害のスケープゴートにされた」と発言?【ファクトチェック】

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小林製薬社長が「ワクチン被害のスケープゴートにされた」と発言?【ファクトチェック】

小林製薬の紅麹問題で記者会見した小林章浩社長が「『小林製薬はワクチン被害のスケープゴートにされた』と発言した」とする言説が拡散しましたが、誤りです。会見は動画で公開されていますが、そのような発言はありません。 検証対象 紅麹の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、2024年4月2日、小林製薬の小林社長が、「日本政府と厚労省は、ワクチン被害のスケープゴートとして、我が社を利用し、潰しにかかっています」と発言したとする投稿が拡散した。 この投稿は4月4日時点で、140万回以上の表示回数と1万件以上のリポストを獲得している。「エイプリルフール」というコメントの一方で「応援してます!」「素晴らしい」といった反応もある。賛意を示すコメントの多くはワクチンに批判的な人たちから出ている。 検証過程 検証対象のポストは、投稿の3分後に編集されている。編集後は、「※注意 最後までちゃんと読んでね!」という文字が加わった(下の画像の赤枠で囲まれた部分)。 文末には、「元記事のリンクに真実あり」や「毎年エイプリールフールに騙される」といったハッシ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
小林製薬の紅麹がありとあらゆる食品に赤色着色料として使われていた?【ファクトチェック】

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小林製薬の紅麹がありとあらゆる食品に赤色着色料として使われていた?【ファクトチェック】

小林製薬の紅麹原料による健康被害をめぐり、「小林製薬の紅麹があらゆる食品に赤色着色料として使われている」という言説が拡散していますが、誤りです。着色料は食品添加物のベニコウジ(紅麹)色素で、問題となった紅麹とは別物です。 検証対象 「『小林製薬の件、大変そうだなぁ〜。ま、サプリメント飲めないから関係ないや!』 ↓実際↓ありとあらゆる食品に、安全な天然の赤色着色料として使われました。」という投稿が、X(旧Twitter)などで拡散した。 1万1000以上のリポストのあったこの投稿は現在削除されているが、コピーした投稿がその後も拡散している。「紅麹色素で染めてる カニを模したかまぼこが投げ売りされている」などといった投稿もある。 検証過程 問題となったのは小林製薬が製造した「紅麹」 今回、問題となっているのは小林製薬の「紅麹」で、その成分が含まれた健康食品を食べた後に腎臓の病気などで5人が死亡、のべ93人が入院しており、小林製薬が「原因となった疑いがある」として調べている(NHK)。 小林製薬によると、販売している機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ

By 宮本聖二
麻疹流行「ワクチンは危険、自分で罹って免疫獲得」 「ワクチンで自閉症」?【ファクトチェック】

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麻疹流行「ワクチンは危険、自分で罹って免疫獲得」 「ワクチンで自閉症」?【ファクトチェック】

麻疹(はしか)が流行しています。予防にはワクチンが有効ですが、ソーシャルメディア上ではワクチンの有効性を否定し、麻疹の危険性を低く見て「自分で罹って免疫獲得すれば良い」などという投稿が多数拡散していますが、いずれも誤りです。専門家が麻疹の危険性とワクチンの有効性について解説します。 検証対象 麻疹の流行に伴い、X(旧Twitter)などで予防策としてのワクチンを否定するような投稿が広がった。「ワクチンは危険」「ワクチンで自閉症になる」「自分で罹って免疫を獲得すれば良い」など、内容は様々だ(例1,例2,例3)。 NHKは2024年3月14日に「はしかの症状軽視も… ワクチン予防否定するSNSの誤情報に注意」という記事で、ワクチン予防を否定する誤情報が13日午後8時の時点で合計100万回近く閲覧されていると指摘している。そういったワクチンに否定的な情報の拡散はその後も、止まっていない。 日本ファクトチェックセンター(JFC)は、拡散している情報を確認したところ、主なポイントは4つ挙げられる。 ・麻疹の危険性 ・ワクチンの有効性 ・自分で罹って免疫を得ると

By 古田大輔(Daisuke Furuta)
堀江貴文氏「ワクチンの危険性が発覚しました」と発言?【ファクトチェック】

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堀江貴文氏「ワクチンの危険性が発覚しました」と発言?【ファクトチェック】

実業家の堀江貴文氏が「ワクチンの危険性がついに発覚しました」と語っているかのような画像が拡散しましたが誤りです。本人が直接否定している他、画像の出典元はYouTubeの切り抜き動画で、元動画にもそのような発言はありません。 検証対象 2024年2月20日に投稿されたポストで、堀江氏の顔とともに「ワクチンの危険性が遂に発覚しました」という文言があしらわれた画像が拡散した。 この投稿は2024年2月22日現在、978万回以上の表示と、9700件以上のいいねを獲得している。 2月21日には堀江氏本人が「フェイク画像が本物と信じて、私の名誉を毀損しているツイートですが、大丈夫でしょうか?」と引用投稿している。 検証過程 出典元はYoutubeの切り抜き動画 拡散した画像を投稿した内海聡氏は、この画像の引用元として2023年9月30日のポストを挙げている(アーカイブ)。 引用元のポストを見るとYouTubeリンクがある。引用元ポストの投稿者はプロフィール欄に陰謀論を多数投稿するサイト「rapt理論+α」のリンクを掲載していた。 このポストに添付されてい

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)