マウイ島火災発生の直前にレーザー光線?【ファクトチェック】

マウイ島火災発生の直前にレーザー光線?【ファクトチェック】

「マウイ島火災発生の直前にレーザーのような光線がハワイのマウイ島を襲った」という言説がTwitterやFacebookなどで拡散しましたが、誤りです。添付された写真は2018年にSpaceXがロケットを発射した際の写真です。

検証対象

「マウイ島火災発生の直前にレーザーのような光線がハワイのマウイ島を襲った」という言説が拡散した(例12)。このツイートは34万5600回表示され、リツイート565件、いいね1570件を獲得している。

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リプライ欄には「遠隔操作無人機からの高出力レーザービーム照射じゃなかったっけ?」などの声の一方で、疑義を呈するツイートも多くある。

添付されている写真について、米ファクトチェック団体「PolitiFact」やAFP(記事12)が「2018年のSpaceXのロケット打ち上げ時の写真である」と伝えている。

検証過程

このツイートに添付されている写真は、2018年にSpaceXが投稿したロケット発射時の写真(2枚目)と一致する。

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PolitiFactは山火事の原因をレーザー光線とする別の画像についても検証し、「誤り」と判定している。同じ画像が「隕石がミシガン州に落下して火災が発生した」「UFOが撃墜された」などの主張にも使用されていたという。

山火事の原因については、切れた送電線が火元になった可能性が報じられている(記事12)が、現時点で詳細は明らかになっていない。

判定

添付された写真は2018年のロケット発射時のもので、「マウイ島火災発生の直前にレーザーのような光線がハワイのマウイ島を襲った」は誤り。

あとがき

大きなニュースの後には誤情報/偽情報がつきもので、同じ写真が繰り返し使われる傾向があります。画像検索などで確認しましょう。

検証:住友千花
編集:古田大輔

検証手法や判定基準などに関する解説は、JFCサイトのファクトチェック指針をご参照ください。

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