ラグビー選手会の偽アカウント 関係者投稿にツリーで紛れ込む

ラグビー選手会の偽アカウント 関係者投稿にツリーで紛れ込む

日本ラグビーフットボール選手会の偽のX(旧Twitter)アカウントが出現しています。公式アカウントが注意を呼びかけています。

公式アカウントの画像を利用した偽アカウント

日本ラグビーフットボール選手会を装ったXアカウントが存在している。アカウント名、プロフィール、ヘッダー画像に大きな違いはないが、偽アカウントはプロフィール欄の記載がなく、LINEのリンクが貼られているのみだ。

関係者の投稿にツリー形式で投稿

偽アカウントは、元ラグビー選手の今野達朗氏や日本ラグビーフットボール選手会の投稿にリプライ形式でLINE登録と投資を促す投稿をしている。以前日本ファクトチェックセンター(JFC)でも紹介したリプライ欄に紛れ込む手口だ。

ID・フォロワー数で見分ける

公式アカウントのIDが「JRPA_info」であるのに対し、偽アカウントは英数字の羅列になっている。また、2024年5月16日現在、公式アカウントのフォロワー数は1.9万人だが、偽アカウントは2人だ。

公式アカウントが注意喚起

日本ラグビーフットボール選手会のX公式アカウントは、「偽アカウントにご注意ください」「もしよければ『スパム報告』をお願いします」と注意喚起している。

偽アカウントや偽サイトに注意

企業や自治体などのSNSアカウントを装う偽アカウントは次々に出てきています。日本ファクトチェックセンター(JFC)では、詐欺被害につながる偽サイトについて注意を呼びかける記事を公開しています。

検証:木山竣策
編集:宮本聖二

判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。検証記事を広げるため、XFacebookYouTubeInstagramでのフォロー・拡散をよろしくお願いします。毎週、ファクトチェック情報をまとめて届けるニュースレター登録(無料)は、上のボタンからどうぞ。

また、QRコード(またはこのリンク)からLINEでJFCをフォローし、気になる情報について質問すると、AIが関連性の高い過去のJFC記事をお届けします。詳しくはこちらの記事を

もっと見る

イタリア・メローニ首相がSNSからゼレンスキー氏との写真を削除? 2人の写真は公開されている【ファクトチェック】

イタリア・メローニ首相がSNSからゼレンスキー氏との写真を削除? 2人の写真は公開されている【ファクトチェック】

イタリアのメローニ首相がソーシャルメディアから、ウクライナのゼレンスキー大統領と映った写真を全て削除したという投稿が拡散しましたが、誤りです。メローニ氏はゼレンスキー氏と過去に撮った写真を公開しています。また、イタリアの首相府のウェブサイトでもメローニ氏とゼレンスキー氏が共に映った写真を複数公開しています。 検証対象 2025年3月6日、イタリアのメローニ首相が、ゼレンスキー大統領との写真をソーシャルメディアから全て削除したという投稿が拡散した。 この投稿に対して、270万をこえる閲覧と5800のリポストがあり、「メローニさんもゼレの正体知っているんだろうね」「日本の首相になってください」といったコメントのほか、「やっぱりイタリアはロシア寄りか」などの反応もある。 検証過程 拡散した投稿には「メローニ首相、イタリア軍をウクライナに送り込んで死なせるつもりはないと発言した後、ゼレンスキーとのソーシャルメディアの写真をすべて削除した」とある。 日本ファクトチェックセンター(JFC)が、メローニ氏のXのアカウントを確認したところ、3月10日現在、ゼレンスキ

By 宮本聖二
世界大戦を止めるために英国民がトランプ大統領と連帯? 2018年の支持者の集会【ファクトチェック】

世界大戦を止めるために英国民がトランプ大統領と連帯? 2018年の支持者の集会【ファクトチェック】

世界大戦の危機を止めるために、英国民がトランプ大統領と連帯を表明したという投稿が拡散しましたが、誤りです。添付動画は2018年に撮影されたトランプ支持集会で、現在のものでも世界情勢がらみでもありません。 検証対象 2025年3月5日、「イギリスがばかげた戦争に突っ込んで世界大戦を引き起こす危機を止めるために、英国民がトランプと連帯する。誰がこんな未来を想像しただろう?」という投稿がXで拡散した。 投稿は2025年3月10日現在、2000回以上リポストされ、表示回数は29.9万回を超える。投稿には「国境を越えて、思いがひとつに」「凄い」などのほか、全く別の映像では、という指摘もある。 検証過程 動画は2018年のトランプ支持集会 検証対象が引用リポストしているのは3月5日付けの英語の投稿だ。「私たちはあなたを愛しています、大統領!」「ウクライナ支持など放っておけ——イギリス国民は、ドナルド・トランプとアメリカを支持する!!」などと書かれている。 添付動画は32秒で、イギリスの国旗などが掲げられた集会で、ステージ上の男性がマイクで次のように訴えている

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
政治家の発言を歪める偽情報/ヴァンス副大統領が日本を批判?/ゼレンスキー大統領の偽画像【今週のファクトチェック】

政治家の発言を歪める偽情報/ヴァンス副大統領が日本を批判?/ゼレンスキー大統領の偽画像【今週のファクトチェック】

国内外の政治家の発言を歪める誤情報を検証しました。石破首相、ゼレンスキー大統領など、対象は様々です。権力者が事実に基づいて発言しているかを検証するのもファクトチェックの重要な役割ですが、権力者の発言を捏造したり、改変したり、ミスリードしたりしている投稿を検証することも重要です。 ✉️日本ファクトチェックセンター(JFC)がこの1週間に出した記事を中心に、その他のメディアも含めて、ファクトチェックや偽情報関連の情報をまとめました。同じ内容をニュースレターでも配信しています。登録はこちら。 今週のファクトチェック マイナンバーカードでの本人確認が禁止される?まとめサイトによるもの 「マイナンバーカードでの本人確認を禁止」との投稿が拡散しましたが、誤りです。拡散した投稿はまとめサイトのもので、見出しは掲示板サイトのスレッドタイトルを引用しているだけです。警察庁はマイナンバーカードの画像を送信して本人を確認する方法を2027年4月に廃止する方針です。 マイナンバーカードでの本人確認が禁止される?まとめサイトによるもの【ファクトチェック】「マイナンバーカードでの

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
毎年16億円の税金が「救う会」へ流れている? 政府「公金の支出はない」【ファクトチェック】

毎年16億円の税金が「救う会」へ流れている? 政府「公金の支出はない」【ファクトチェック】

毎年16億円の税金が「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」に支出されていると主張する投稿が拡散しましたが、誤りです。救う会全国協議会や加盟組織が公表する決算報告には公金による収入があったことを示す記述はありません。政府の拉致問題対策本部も公金支出を否定しています。 検証対象 2025年2月26日、「拉致問題は茶番劇です 血税から毎年 16億円 搾取」と主張する投稿が拡散した。 投稿は2000件以上のリポストと170万件以上のインプレッションを獲得している。「毎年16億円って何に消費されてるの?被害者家族で集まって食事会ですかね?」「一種の拉致被害ビジネスになっておるのなら、ソレはソレで解決しないほうが、イイよなあ」などのコメントがつく一方で、「どこからの情報ですか?」「陰謀論」などの指摘もある。 検証過程 「救う会」とは 拡散した投稿で名指しされた「救う会」とは「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」のことだ。 1997年3月、拉致被害者の家族によって「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」が結成され

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)