次々と出現する企業や著名人の偽アカウントに注意 一つの神社だけで100を超える事例も

XやInstagramなどのSNSで、企業や著名人や神社などの公式を装う偽アカウントが続々と出現しています。通報されて削除されても,また新しいものが生まれる状況で、一つの神社だけで100を超える偽アカウントが確認される例もあります。日本ファクトチェックセンターだけでなく、新聞やテレビなどもこの問題を取り上げて来ましたが解決していません。
上野東照宮の偽アカウントが100を超える
東京都台東区にある上野東照宮のX公式アカウントは2025年4月22日、大量の偽アカウントがあると注意喚起の投稿をした。
「Xの上野東照宮偽アカウントが、報告しても報告しても減らず、日に日に増えるばかり、今朝数えたら120ほどありました」
Xでアカウント検索すると、プロフィール欄に「PayPayポイントをプレゼント」と書かれた上野東照宮を騙るアカウントが大量に見つかる。
神社の偽アカウントは他にも確認されている。
東京大神宮(東京都千代田区)のX公式アカウントも4月21日、「偽アカウントの存在が複数確認されました。当宮の写真を使用しておりますが一切関係ございません」と投稿している。
企業や著名人の偽アカウントがLINEに誘導
企業の偽アカウントが偽の「キャンペーン」や「当選DM」を送ると称する事例は大量に存在する。
サッポロビールのX公式アカウントは4月16日、偽アカウントが偽のキャンペーンやDMを送っていると注意喚起した。
Xだけでなく、Instagramの事例もある。家電メーカー「テスコム」は4月15日、自社の従業員と偽りPR案件依頼を装ってLINEへ誘導するアカウントがあるとして注意喚起をした。
また、俳優やタレントの名前を騙る偽アカウントがLINEに誘導する事例もある。タレント柏木由紀さんの公式アカウントは4月9日、柏木由紀の名前を騙りLINEに誘導する事例が報告されたとして注意喚起をした。
詐欺に引っかからないように、フォロワー数や過去投稿で確認を
今回紹介した事例のほかにも、大企業や自治体などのSNSアカウントを装う偽アカウントは次々に出てきています。
日本ファクトチェックセンター(JFC)では、詐欺被害につながる偽サイトについて注意を呼びかける記事を公開しています。フォロワー数や過去投稿やIDなどを確認すると、公式との違いを見極めやすくなります。
以下の記事も参考にしてください。



検証:木山竣策
編集:古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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