カタールW杯でコスタリカ戦後の日本代表のロッカールームは汚いままだった?【ファクトチェック】

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、「コスタリカ戦後の日本のロッカールーム」という英文とともにゴミが散乱している画像が世界で拡散しました。この画像はW杯欧州予選で北マケドニアに敗れた後のイタリア代表のロッカールームの様子であり、誤りです。
検証対象
2022年11月28日、Facebookに「コスタリカ戦後の日本のロッカールーム」という言葉とともにゴミが散乱したロッカールームの画像が投稿された。

日本代表は、試合後のロッカールームの整理整頓やサポーターたちのスタンドでの清掃活動が世界的に知られている。このため意外な光景として話題となり、この投稿には1万人以上がリアクションをつけ、シェアが250件を超えた。リプライには「イタリア代表のロッカールーム」との指摘もある。
ゴミが散乱したロッカールームの画像が、コスタリカ戦後の日本代表のものなのかを検証する。
検証過程
日本対コスタリカ戦が行われたのは、カタール・ライヤーンにあるアフメド・ビン=アリー・スタジアム。FIFAの公式サイトに同スタジアムを紹介するページがある。そのトップに施設紹介の動画があり、ロッカールームの様子が確認できる。

Getty Imagesが提供する同スタジアムのロッカールームの画像からも確認できる。検証対象の画像と比べると、ロッカールームの作りや材質が全く異なることが分かる。
画像検索ができるGoogle Lensで検証対象の画像を検索すると、イタリアのネットメディアのCalcioweb.euが2022年3月26日に配信した「イタリア–北マケドニア、アズーリ(イタリア代表)はひどい状態でロッカールームを去る」という記事が見つかった。そこで紹介されているツイートでは、北マケドニアとの試合翌日のアズーリのロッカールームの動画が投稿されている。

イタリア代表は2022年3月25日、カタールW杯のヨーロッパ予選で北マケドニアに負け、予選敗退した。2分の動画では、拡散したFacebookの投稿画像と同じく、ロッカールームにゴミが散乱した様子が確認できる。
インドのIndia Todayは「2022年のFIFAワールドカップでコスタリカに敗れた後、日本はロッカールームを汚したままにしていなかった」と報じ、アメリカのAP通信なども、この件は誤りだとファクトチェックしている。
判定
「コスタリカ戦後の日本のロッカールーム」として拡散された動画は、今年3月に行われた試合後のイタリア代表のもので、コスタリカ戦後の日本代表によるものではない。「カタールW杯でコスタリカ戦後の日本代表のロッカールーム汚いままだった」は誤り。
検証:杉江隼
編集:古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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